この事例の依頼主
30代 男性
相談前の状況
ご依頼者は、銀行や貸金業者などから借入れを行い合計900万円以上の債務を負っている状況でした。債務額からして法的整理(自己破産や個人再生)も考えられるところでしたが、ご依頼者には相当程度の収入があり、また、ご依頼者自身が分割弁済を希望していましたので、任意整理として受任することになりました。
解決への流れ
受任後、各債権者と分割弁済の協議を開始しました。任意整理を実現するためには可能な限り長期の分割払いにする必要があったため、根気強く債権者との交渉を重ねました。その結果、7年や8年という長期分割払いに応じてくれる債権者も現れ、毎月の弁済額を約12万円に抑えることができ、無事に任意整理として解決することが叶いました。
任意整理をする場合、債権者が許容する弁済期間は原則として3年(長期でも5年)というのが一般的です。本件の場合は、債務が多額であったことに加えて、ご依頼者の就労状況や収支状況を詳細に聴取するなどして、ご依頼者が長期の支払いに耐えられる人物であることを説得的に伝えられた結果、債権者の理解を得ることが出来ました。