この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
依頼者様ご本人は,事故後病院に運ばれたことから依頼者様立会の実況見分は行われておらず,依頼者様の言い分と異なる不利な実況見分調書が作成されてしまっていました。依頼者様は入院中であったことから,病院に赴いて相談に応じました。依頼者様の言い分は,道路左側をゆっくり原付で走行していたところ,追い越そうとしてきた車両に右横から衝突されたというものでしたが,相手方の言い分は,注意して追い越す最中に依頼者様の方が進路変更して左から衝突してきたというもので,実況見分調書での衝突地点なども,相手方の言い分に沿った内容で記載されていました。
解決への流れ
事故現場を何度も訪問し,事故現場近くのスーパーの防犯カメラ映像が残っていないか聴き取りをしたりなどした結果,近くで働いている方から,依頼者様の言い分が正しいことを示す目撃証言をいただくことができました。それでも相手方が訴訟前に当方の主張を認めてくれることはなかったため,訴訟を提起しました。訴訟の中で目撃者の方の陳述書も提出するなどした結果,依頼者の言い分に沿った過失割合をベースに,ただ休業損害の期間などについて当方が譲歩し,請求額の約8割での裁判上の和解が成立しました。
当初は警察にも実況見分のやり直しを求めましたが,依頼者の言い分を一切取り上げてもらえず,悔しい思いをしました。目撃者の方にはご協力いただいて大変感謝しています。