この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
相談者の母は、お1人で母名義の自宅に住んでいましたが、亡くなりました。相続人は、相談者とその兄の2名でしたが折り合いが悪く、兄弟同士では遺産分割協議が進みませんでした。母名義の自宅は築30年以上が経過していたことに加え、無人となったことにより老朽化が進み、倒壊や火災が心配されるようになりました。そこで、何とか自宅だけでも先に処分したいと、相談にいらっしゃいました。
解決への流れ
私が相談者の代理人として兄に連絡し、現状と依頼者の要望を伝えたところ、兄自身も同じ心配をしていたことが分かりました。そこで、私の知り合いの不動産業者にお願いをして売却してもらい、売却諸経費を控除した残りを折半することで自宅の問題は解決することができました。なお、他の遺産(預貯金など)の分割についてもトントン拍子に話が進み、全体として解決することができました。
不動産は値下がりしないという神話があったバブルの頃とは違い、「負動産」などと言われて相続人に大きな負担がのし掛かってくることもあります。迅速に対応してくれる不動産業者や司法書士などとのネットワークがあるというのも、弁護士を探すときの目安になると思います。