この事例の依頼主
女性
相談前の状況
離婚時には父親が親権者となった。離婚後数年間は父親が実家で子どもを育てていた。しかし,子どもが母親と暮らすことを希望し,父親の了承の下,母親と一緒に暮らすことになった。ところが,父親が子どもを返すよう求め,子の引渡し仮処分・審判を申し立てた。
解決への流れ
子の引渡し仮処分・審判を争うとともに,こちらから親権者変更の審判を申し立てた。最終的に,父親は子の引渡し仮処分・審判を取り下げるとともに,親権者変更に合意した。
お子さんが小学生以上でそれなりに大きく,お父さんの下で暮らしていた時の不満,お母さんと暮らすことへの安心感について,お子さんが自分なりに説明できたのがポイントとなりました。加えて,お父さん側の監護の問題点を示す客観的な証拠もありました。お母さんがお子さんと話す時間をしっかり持ち,お子さんから事情を良く聞き取っていたおかげで,調査官に調査してほしいポイントをアピールすることができたことも,お母さん側に有利な調査官の意見につながったと思います。