この事例の依頼主
女性
相談前の状況
もともと保険会社の対応が遅いと感じておられ、示談の提示額にも疑問を感じておられ、早期解決を目指して相談に来られました。保険会社の提示内容を検討したところ、①事故による怪我によって主婦業に差し障りが生じたのに、主婦の休業損害が0円とされている点、②入通院慰謝料が低い点、③後遺障害が残ったことで、今後、主婦業に差し障りが生じるのに、逸失利益が0円とされている点、④後遺障害慰謝料が低い点が、不当であると考えられました。
解決への流れ
①休業損害や、③逸失利益が0円とされている点については、被害者が同居していた兄弟から、被害者が事故前にどの程度、主婦業を担っていたのかを詳細に聴き取り、被害者が同居の兄弟との関係で、主婦業をこなしていたことを立証しました。その結果、①休業損害については、0円→約110万円へ、また、③逸失利益についても、0円→約438万円へと、それぞれ正当な評価を獲得できました。その他、②入通院慰謝料については、約48万円→160万円、④後遺障害慰謝料については、461万円→550万円へと増額を獲得できました。以上の結果、ご依頼前の約509万円→ご依頼後1260万円となり、ご依頼をいただく前よりも総額で約750万円の増額となりました。
主婦業が正当に評価されていないケースは多々あります。このケースでも、保険会社は、当初、主婦業に関する損害を全く認めないという対応をしていました。家庭の中でのことであるため外部から実態の見えにくい主婦業であっても、その実態を詳細に聴き取り、丁寧に立証することで、正当な評価・適正な賠償を得ることが可能です。なお、このケースでは、ご依頼を受けてから解決までの期間は、約3ヶ月でした。