この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
不倫は良くないとわかっていたものの感情に流されて不貞行為におよんでしまった。いつかはばれると恐れていて終わりにしよう終わりにしようと思っていたところ,相手の配偶者にばれて,内容証明が届いた。2週間後に回答期限を設定され,お金もなくどうしていいかもわからなかったので,相談した。
解決への流れ
不貞行為を認めていることから,終局的解決を最優先に,金額交渉を行った。責任そのものについては争う事案ではなかったため,損害賠償義務があることについては素直に認め,支払い可能な額まで賠償額の引き下げ交渉を行った。また,支払方法も長期の分割となることを納得してもらった。「先生に会えて私は本当に救われました。相談や打ち合わせの時,弁護士以外の誰にも会わずに相談室まで案内してもらえてほっとしました。相談の時手が震えてしまったのを覚えています。いつも親身になって話を聞いてくれてありがとうございました。」
慰謝料請求の内容証明を受領し,大変焦って相談にいらっしゃるケースは多いです。請求される側としては早期に対応をすることで請求する側に誠実な対応という印象を持ってもらえます。ですから,相手方から請求が来たケースではできる限り早期にスケジュール調整の上ご相談をお受けしています。不貞慰謝料は,求償権の問題や,違約金条項,口外禁止条項,など,任意の条件を付けて合意するケースも多いため,焦って内容を確認せずに合意書に押印するケースも少なくないのが実情です。しかし,早期解決を焦るより,それが終局的解決になるかという点こそが大切であると業務を通じて痛感しております。本件においても,解決を急ぎたいお気持ちはあられたのですが,当職にご依頼いただき,信頼して任せていただけたおかげで希望通り,終局的な解決となりました。相談やお打ち合わせの際のプライバシーへの配慮について良い感想をいただき,今後も,安心してご相談いただくための環境を整えていきたいと感じました。