犯罪・刑事事件の解決事例
#遺産分割 . #相続人調査

事業承継と遺産分割交渉の事例

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長 宏一 弁護士が解決
所属事務所弁護士法人ルネサンス 小江戸川越法律事務所
所在地埼玉県 川越市

この事例の依頼主

年齢・性別 非公開

相談前の状況

被相続人はお父様(会社経営者)であり,相続人は長男A(依頼者),二男B及び三男C(依頼段階で既に死亡していました。)の子D(甥)の3名でした(なお,お母様はかなり前に亡くなっております。)。相続財産は,会社経営をするために必要な不動産が大半であり,現金は多くはありませんでした。跡継ぎであるAとしては,何とか不動産は死守したいとの考えでした。なお,Cが生前離婚していたことから,DとAは疎遠な状態であり,AがDに連絡をとっても返答がなく,遺産分割協議が整わないのでどうにかしたいという依頼でした。

解決への流れ

受任後,Dへ連絡をとり交渉した結果,法定相続分を下回る代償金の支払いで遺産分割協議が成立しました。Aの希望どおり,不動産の処分をすることなく,遺産分割後もAは支障なく会社経営を続けて行くことができました。

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長 宏一 弁護士からのコメント

この案件では,AとDが長い間疎遠な状態だったことからDからどのような回答があるか予想がつきませんでした。当初,DはA家族に対してDの両親が離婚していたことから,あまり良い感情を抱いておりませんでした。そこで,第三者として私は,Dに対して,Aが被相続人の介護を一生懸命に行ってきたこと、会社を継ぐ上で不動産は手放せないことを丁寧に伝えていきました。Dとしても,第三者である弁護士からの話であれば,冷静に話を聞くことができるようでした。第三者である弁護士が介入することで,AもDも冷静に遺産分割協議に臨むことができ,相続人全員にとって最良の結果がだせた成功事例です。