犯罪・刑事事件の解決事例
#人事・労務

安全配慮義務違反の主張を退けた事例(訴訟)

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長 宏一 弁護士が解決
所属事務所弁護士法人ルネサンス 小江戸川越法律事務所
所在地埼玉県 川越市

この事例の依頼主

年齢・性別 非公開

相談前の状況

入社から数カ月の従業員が、道路工事の工事現場に出た際に、下請会社の従業員の運転する重機に足を轢過されて負傷したということで、安全配慮義務違反により損害賠償請求の裁判を起こされたとのことです。

解決への流れ

まずは、当該従業員の上司であった者から事情を聴取し、現場での安全教育についてヒアリングをした上で、会社の取っていた従業員に対する安全対策や、当該従業員の作成してた日報等を証拠化して提出しました。上司の方の安全教育が非常に丁寧で、尋問手続を経た上で、最終的には、裁判所から会社側の責任なしとの心証開示を受け、勝訴的和解で終わりました。

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長 宏一 弁護士からのコメント

工事現場では、多くの関係者がかかわるため、現場での安全を誰が監督するのか、難しい問題があります。今回のケースでは、上司の方が、非常に丁寧な安全教育をしており、しかも、尋問で具体的に証言をして下さった関係で、無事、依頼者の会社に責任なしとの心証を頂けました。安全教育については、もちろん、実際に事故が起きないように気を配った指導対応は大事ですが、他方で、このような方法だけだと属人的になってしまうきらいもあるので、会社防衛のためにも、ある程度マニュアル化・パッケージ化しておくことも大事だと思います。