この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
保険会社から過失20%の減額を主張されていた。
解決への流れ
交通事故実務において過失割合認定のバイブルとされている別冊判例タイムズ38からは,保険会社の言うとおりの過失20%の減額が導き出された。しかし,あきらめずに警察等の記録を取り寄せ,現地調査,裁判例調査を入念に行った。それを交通事故紛争処理センターによる和解あっ旋の場で丁寧に説明したところ,過失0%とする和解あっ旋案が提示され,その内容で解決するに至った。
過失割合認定のバイブルとされている別冊判例タイムズ38において,事故の種類(追突事故,右折直進事故,巻き込み事故,等など)に応じた基本的な過失割合が定められています。とはいえ,事故は千差万別ですので,具体的な事情と,それを裏付ける証拠によっては,同書に書かれた基本的な過失割合を動かすことが出来る場合があります。どのような事情を主張したら良いか,どのような証拠を出せば良いか,まずは,専門家である弁護士に相談されることをお勧めします。