この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
現在勤務している会社での仕事が激務です。平日は終電まで,ほとんどの土日も働かされて,全く休む間もありません。世にいうブラック会社です。もはや心身ともに限界です。そこで,こんなブラック会社を辞めて,違う会社に転職することを考えております。しかし,何度も社長に退職をお願いしているのですが,社長は私の退職を一切認めてくれません。このままでは働きすぎで倒れてしまいます。健康診断結果も要精密検査でした。こんなブラック会社を辞めるにはどうすればよいでしょうか?
解決への流れ
弁護士に会社の退職手続を委任しました。弁護士が私の代理人として会社宛に退職届を内容証明郵便で送りました。その後,社長からの理不尽な反論にも対応してくれました。おかげで無事に会社を退職することができました。今は,久しぶりに平日も家でのんびり過ごしております。しばらくはゆっくり休んでから,転職活動をしたいと思います。次は,週休2日,定時退社の企業に入りたいと思っています。
雇用期間の定めのない労働者であれば,原則,労働者から会社に対して退職の意思表示(退職届の提出)をすれば,その日から2週間後に退職の効力が発生します。労働者から退職の意思表示を受けた会社は,労働者の退職を止めることはできません。ただ,相談者が自分自身で会社に退職届を出して,会社と交渉するのは,やはり大変です。郵送で退職届と提出した場合,会社から相談者の携帯電話に鬼のように電話がかかってくることもあるでしょう。会社から辞めようとする労働者に損害賠償をチラつかせてくるケースもあります。弁護士は,相談者の代理人として,会社と退職の交渉を行います。その場合,原則として,相談者が会社からの電話に対応する必要はありません。現在,相談者と同じように,会社を辞められずに悩んでいる方は,お気軽にご相談ください。