この事例の依頼主
20代 女性
相談前の状況
入社当初から、私生活について尋ねられたり何かと身体を触れられるなど社長からのセクハラに悩んでいたとのこと。そんなある日、虚偽の会食に連れて行かれて、結果、強引に自宅に上がり込まれ、力ずくでキスまでされることに。もう我慢できず退職を決意し、退職するとともにご相談に来られました。
解決への流れ
社長に電話で交渉するも、まさかのセクハラを否定。そこで内容証明を送付すると、こちらの本気度が伝わったのか相手方にも弁護士がつきました。ただ相手方からの提示は解決金として30万円。こちらは社長がセクハラを認め謝罪した旨の録音、メッセージのやり取りなど証拠を持っていること、裁判することも辞さないことを伝えました。その後、交渉を重ねた結果、裁判例などから想定される上限の金額である150万の和解金を勝ち取り、解決に至りました。
まずセクハラについては、相手方が否定してきたり、同意があったなど反論してくることがよく見受けられるので証拠の有無がとても重要なポイントです。今回のケースはしっかりとした証拠があったので、優位に交渉を進めることができました。またセクハラ事例はその慰謝料の換算に明確な基準があるわけではありません。かつ残念ながら相手方も、たかがセクハラだろうと考えている人が少なくありません。したがって、個人で交渉したとしても金額面で折り合わないことがよく見受けられます。そのような場合には、弁護士に相談・依頼することも検討すべきです。弁護士であれば、何より交渉の専門家でありますし、証拠のほか過去の同種の裁判例などを根拠に相手方を説得させ、スムーズに事件解決に導くことも可能だからです。最後にセクハラをはじめ労働問題でお悩みの方は、遠慮なく当法律事務所にご相談ください。