この事例の依頼主
30代 男性
相談前の状況
Mさんは、結婚・妻の2回の出産とライフイベントを経るごとに生活費が増えてしまい、妻に内緒で銀行やクレジットカードからの借入を繰り返してしまいました。また、住宅ローンを組んで家を購入したり、自動車ローンを組んで自動車を購入したりということもあり、徐々に支払が厳しくなっていきました。借入額は、いつの間にか、住宅ローン以外で800万円、支払金額は月15万円にもなっていました。初めは家族に内緒で借入をしていたMさんですが、内緒にしきれないと観念して家族と相談し、何とか生活を立て直したいと、相談に来られました。
解決への流れ
Mさんは大手企業にお勤めで安定した収入があり、住宅ローンがあることから住宅ローン特則付の個人再生が適していると思われました。ただ、一点自動車が生活に必須で、ローン支払い中の自動車を手放せないという問題がありました。これについては、車検証を確認して、正式な担保が付いていなかったため、個人再生を進めても自動車が引き揚げられることはないことが判明しました。そこで個人再生で手続きを進めることにしました。手続きをお受けしてからは、Mさんの財産の調査・負債の調査等を進め、裁判所に個人再生の申立を行いました。自動車の価値が一定程度あったり、退職金がある程度の額になっていたこと等から個人再生における支払額は若干大きくなりましたが、元本・利息をカットした分割払いが認められ、Mさん自転車操業状態の借金から免れることができました。
住宅ローンを組んでいたことや、個人再生をしても自動車を引き上げられることがないと判明したことから、住宅ローン特則付の個人再生の手続きを行った事案です。個人再生は、破産と違い一定額を支払う必要がありますが、住宅ローンのついている自宅を残すことが可能となる手続です。住宅ローンの支払やその他の債務の支払いが難しくなってきたという方は、個人再生の方法で解決できる可能性がありますので、一度ご相談いただければと思います。